
日本ゲシュタルト療法学会
2023年ワークショップ大会
2023年1月7日(土) - 9日(月祝)
オンライン

2023年ワークショップ大会 開催によせて
私たちは生き物として、生き延びるための「ちから(システム等)」を持っています。その環境に合わせて、自分を守り、必要なものに気づき、取り入れたり排除したりすることもそのシステムの一つであり、身体だけでなく心にもその機能が備わっています。
家庭、学校、文化等々社会の影響を受けつつ生き抜いてきた一人ひとりが「今ここ」に存在します。「今ここ」で誰かと出会い、共にいることで、何かに気づくかもしれません。自分に起こっていたことに気づき、それを味わい認めることで選択の余地が生まれるかもしれません。
出会いと気づきが織りなすワークショップ。
ゲシュタルトではこのようなワークショップを大切にしています。今回は、外国からの招聘講師のキーノートの他に、個性豊かなファシリテーターたちが、多くのワークショップの場を作ってくれます。参加した人同士が織りなすその時だけの場です。興味を持ってこのページを開いてくださった皆様、理論やスキルだけでなく、まずは様々なワークショップを体験してみていただきたいと思います。
(大会長 三井洋子)
キーノート・スピーカー
John Leary-Joyce

ジョン・レアリー=ジョイスは、アカデミー・オブ・エグゼクティブ・コーチング(AoEC)の創設者であり会長です。
ゲシュタルトセラピスト、グループファシリテーター、トレーナーとして20年以上のキャリアを持つ彼は、熟達したチーム・コーチであり、トランスフォーメーションコーチとして広く認知されており、個人とチームに対するコーチングのための実践的で効果的な方法論である "Fertile Void - Gestalt Coaching at Work" の著者として高い評価を受けています。
ピーター・ホーキンス、ヒラリー・ラインズと革新的な「システミック・チーム・コーチング」プログラムを共同デザインし、チームビルディングや組織開発の豊富な経験によって、大組織の経営者やシニアマネージャーに対するチームコーチの一人として広く認められています。
エグゼクティブ・コーチングの修士号を持ち、APECSおよびICF PCCの認定コーチ、認定スーパーバイザーとして、国際会議のプレゼンターとしても活躍しています。
リーダーシップやコーチングと密接に関連していると言われる”タンゴ”を踊ることにも情熱を注いでいます。
『翼なき飛翔−アーノルド・バイサーの生涯』
日本語版リリース記念試写会
ゲシュタルトアプローチの重要な柱の⼀つに変容の逆説的理論があります。アーノルド・バイサーが書いた短い論⽂です。フリッツ・パールズはこれを最も重要な考え⽅としていました。
しかし、アーノルド・バイサーという⼈がどんな⼈だったのか、どんなことがきっかけでこの“理論”を打ち⽴てたのかについては、あまり知られていません。
今回、彼の一生と周りの人々との関わりを描いたドキュメンタリーフィルム "Flying Without Wings" の日本語版、『翼なき⾶翔–アーノルド・バイサーの⽣涯』が完成しました。初日にこの試写会を⾏います。 動画鑑賞後、グループに分かれて、「変容の逆説的理論」について理解を深めていきます。