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変化は何によって起こるのか?

人は苦しい状況に置かれたとき、もがき、あがき、なんとかしてその苦しみから抜け出したいと思うものです。しかしそれがなかなか逃れられない状況、あるいは元には戻らないことであるとしたら、そういうことにどう向きあっていけばいいのでしょうか?


セラピーやカウンセリングやコーチングは、癒しや成長や変化を目指すものです。しかしそれらはセラピスト、カウンセラーやコーチが結果をもたらすべために何かを”してあげる”ことによるのではありません。人間の中にある生命の力というものに完全に信頼を置き変化を待つ。


ゲシュタルト・セラピストは、「変容させる人」の役割を否定します。その代わりに、自分の考えや行為をもってなんとかしようと、もがいたりあがいたりするのではなく、その状況に主導権を完全に明け渡してしまうことを提案します。


クライエントが「ここにいること」と「自分自身であること」を積極的にサポートします。ゲシュタルトはあらゆる強制を否定しクライアントの実存を最大限に尊重する一方、これはある意味かなり厳しいことでもあります。


アーノルド・バイザーという人がいます。『変容の逆説的理論』という論文を書きました。ゲシュタルト療法の創始者であるフリッツ・パールズと深い親交を持ち、ゲシュタルト・アプローチの基礎をこの短い論文で見事に言語化に成功しています。(写真はアーノルド・バイザーが全米テニスランキング17位だった頃のものです)



変容の逆説的理論とは、「人は、自分でない者になろうとする時ではなく、ありのままの自分になる時に変容が起こる」というものです。人間の変容といったものは、自分や他者が、人を変えよう、変化しよう、状況を変化させてあげよう、といった強制的な試みによって起こるのではない、というのがその主張です。


ありのままの自分でいることに時間と努力を費やし、今の自分自身の状況やあり方に”居続ける”時、変容は自然にもたらされる、というものです。これがゲシュタルト療法の重要な考え方に位置づけられています。


では、アーニー(アーノルド・バイザー)はどんな人で、どんな背景があってこんな考え方を思いついたのでしょうか?


アーニーの一生と周りの人々との関わりを描いたドキュメンタリーフィルム "Flying Without Wings" の日本語版『翼なき⾶翔–アーノルド・バイザーの⽣涯』がこのたび完成しました。2023ワークショップ大会の初日にこの試写会を⾏います。

最初に、変容の逆説的理論について、百武さんから解説していただきます。

動画鑑賞後、グループに分かれて、「変容の逆説的理論」について理解を深めていきます。

どうぞお楽しみに!



2023年ワークショップ大会のお知らせはこちら

『Flying Without Wings - 翼なき飛翔』の動画はこちら






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