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2023年学術大会基調講演 Peter Cole「ゲシュタルト・グループセラピー―グループを活性化させるスキルを身につける」

更新日:2023年5月13日

今年7月に開催される第13回学術大会に招聘するPeter Cole氏のキーノート講演の要旨を紹介します。


【キーノート講演】ゲシュタルト・グループセラピー―グループを活性化させるスキルを身につける

2023年7月15日(土)11時15分〜13時15分(国立オリンピック記念青少年総合センター・センター棟401号室)


Peter Cole氏(LCSW:カリフォルニア州公認臨床ソーシャルワーカー)は、北カリフォルニアで 20 年以上ゲシュタルト療法家として仕事をしています。彼は、ゲシュタルト療法と力動的心理療法の幅広い訓練を受けてきました。また、カリフォルニア大学デービス校医学部で精神医学の臨床助教授を 30 年間務めました。



ゲシュタルト・グループセラピーは、人間の成長と発達のための非常に複雑な手法です。この手法は、少なくとも3つのグループ体験のレベルが交差し、相互に豊かにすることを含んでいます。まず、より大きな場の文脈、つまりグループのより広い社会的環境があります。グループの社会的環境は、ゲシュタルト・グループで探求できることの性質と限界に深く影響しています。第二に、全体としてのグループ(Group as a Whole)があります。グループワークのための安全で刺激的な環境をつくるためには、全体としてのグループという発達段階を通過しなくてはならないのです。第三に、個人の成長のレベルがあります。これは安全と信頼という状態があるときに可能となります。これらすべてのレベルの発達は、交差し交配し合います。本講演では、ゲシュタルトグループのリーダーが、グループメンバーそれぞれの関係性の発達を促進するという目標に向かって、グループ体験のこれら3つのレベルの力をどのように働かせることができるかについて説明します。さらに、ゲシュタルト集団療法で出現しやすいさまざまな役割(感情的リーダー、反抗的リーダー、スケープゴートリーダー)について説明します。さまざまなレベルのグループ経験やグループの役割に対応できる能力を身につけることで、ゲシュタルト・グループセラピストに、グループを成功に導くためのスキルを提供することができます。


ゲシュタルト療法はグループで行われることが多いのですが、人々の輪の中のホットシートにクライエントが座り、ファシリテーターとワークするという形が日本では一般的です。


それはいわば「セラピー・イン・グループ」とでもいう形態であり、グループ自体を対象とした「グループセラピー」とはまた少し違ったものなのかもしれません。


今年7月(15~17日)の学術大会ではPeter Cole氏による基調講演「ゲシュタルト・グループセラピーーグループを活性化させるスキルを身につける」とPeterとDaisyによるワークショップを予定しています。


また、大会後の二日間(7月18~19日)では「ゲシュタルトグループセラピー:アドバンストレーニング(ゲシュタルトグループセラピーへの関係対話アプローチ)」も開催されます。

日本のゲシュタルト・グループセラピーの発展にとっても貴重な学びの機会になると思います。


皆様のご参加をお待ちしております。詳細とお申し込みは下のボタンからお願いします。





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