ゲシュタルトコーチング トレーニング
2023 ジョン・レアリー・ジョイス
ワークショップ 資料
2023年6月24-27日@東京・虎ノ門
ワークショップでは以下のようなことについて豊富なエクササイズとともに学んでいきます。
ゲシュタルトの基礎と体験
ゲシュタルトコーチングの基礎となる、以下のようなゲシュタルトアプローチの理論を学びます。
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ゲシュタルトとは何か?
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今、ここでの気づき
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変容の逆説的理論
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実践への理論
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実践においてゲシュタルトの方法をどう使っていくか?
これらの理解をベースに、ゲシュタルトコーチングとはどんなものかを体験していきます。
タンゴで学ぶゲシュタルト対話
ゲシュタルトの技法とダンスのタンゴが、どんな関係にあるのでしょうか?
タンゴの基本動作は、ウォーキング(前進・後退)やサイドステップ、ロックステップなど、両足を交互に前後左右に動かしていくことが基本です。相手を押す、引く、相手にゆだねる動き、お互いの重心や動作の引き合いによる相互作用を通じて、相手との関係性やコミュニケーションを表現することができるダンスです。
タンゴの基本動作を使い、身体的、感覚的実践をしていくことで、微細なゲシュタルト対話の真髄とソマティック・レゾナンスを学びます。
ソマティック・レゾナンスとは?:私たちが他者に対して心を開き、相手の感情体験に共鳴したときに起こる身体的、「直感的」な反応のことです。レゾナンスとは共鳴とか共振を意味しています。他者との共鳴は、目や耳で感じる知覚的なもの、考え・意見・仮説などの認知的なもの、そして身体的・感情的な反応である身体的なものがあります。その身体的共鳴=ソマティック・レゾナンスをうまく活用できるようになると、アプローチが大きくかわります。この日のワークショップでは、タンゴの実践によってソマティック・レゾナンスや対話のスキルを磨きます。
※タンゴを上手に踊るためのトレーニングではありません。ダンスを今まで一度も経験したことがなくてもまったく問題ありません。
ゲシュタルトコーチングの実践
ユースオブセルフ:クライアントとの真の対話をしていくために、感覚、認知、身体、感情をフル活用する方法のことをいいます。セラピストやコーチの中に湧き上がってくることや、その場に起こってくるパラレルプロセスを活用するコツをつかむと、クライアントに何が起こっているかを知るための有効な介入方法を得ることができます。
クリエイティブな実験:実験とは、クライアントが洞察力を獲得し自然な変化を促すために、特定の意識領域にクライアントを集中させるための提案やエクササイズのことを言います。ワークショップでは、 4 つのレベルと、いつどのレベルを使用するかを特定する方法について説明します。
ゲシュタルトサイクルとその中断:経験のゲシュタルトサイクルは、私たちが他者や世界全体と関わる際にたどる心理的フローを示しています。このフローがよどみなく動いていれば人生は楽に流れていきますが、サイクルのどこかで不安、懸念、恐れによってその流れがブロックされると、別の緊張が発生し「未完の事柄」を無意識のレベルに抱えてしまうことになります。フローの中断ポイントでクライアントの中で何が起こっているかを理解するための言語とフレームワークがあります。コーチはフローの「ブロック解除」を行い、クライアントが先に進めるよう促すための介入を学びます。
両極性と投影:私たちは、それぞれに持つ信念の中で生きています。人生で初めて出会う困難な経験をするときには、それに適応し対処する新しい方法を学ばなければなりません。ゲシュタルト療法を学んでいくことは、予測不可能な出来事に対処しリスクを冒して生き残る方法を見つけていく絶好の機会になりえます。安全な状況で、ゲシュタルト理論で言うところの両極性と投影を実験することを提案することで、自らの個性の幅と創造性を再発見し、活気に満ち満足のいく人生を送る方法を見つけることができます。
ゲシュタルト・コーチングの概要
The Fertile Void - Gestalt Coaching At Work
日本語版(2023年出版予定)
『ゲシュタルトコーチング-豊かな虚空』(仮タイトルのドラフト)「はじめに」~「第2章 気づき」、はこちら)をご覧ください。
ゲシュタルトの基本原理 動画コレクション
ゲシュタルト コーチングの重要な原則を理解していただくために、ゲシュタルトアプローチの理論と実践についてのビデオを用意しました。
ゲシュタルトコーチングを実践していくためのエッセンスや課題が豊富に含まれています。
どうぞお楽しみください。
0.イントロダクション
2.ゲシュタルトとは何か?
4.変容の本質
1.コーチングとゲシュタルト
3.気づき
5.理論から実践へ
ゲシュタルト・コーチングとタンゴ
ゲシュタルト・コーチングのエッセンスをタンゴで学ぶとは、どういうことでしょうか?
コーチングやセラピーなど、深いレベルでの対話が必要な状況において、自分と他者の身体感覚を使う方法をトレーニングしていきます。その方法の方法を解説している動画がこちらです。
『ユース・オブ・セルフ−変容のツールとしての”自分”』
ゲシュタルトコーチングのワークショップのテーマの中心である 『ユース・オブ・セルフ-変容のツールとしての”自分”』についての動画とスライドの日本語訳です。
日本語スライドはこちら
「ツールとしての自己」は、モダンなゲシュタルトアプローチではよく使われる用語です。これはクライアントの変化を促すゲシュタルト療法の中心であり、ゲシュタルトコーチの実践の中心です。
コーチングで十分に深くクライアントと対話をするために、コーチ自身の感覚、認知、身体、感情を使用します。コーチング関係の中でコーチの側に何が起こっているかをクライアントに伝え返ることはパワフルで実り多いものです。これは従来のパフォーマンス コーチングとはいくつかの点で対照的です。コーチはクライアントのパーソナルな内面にまで関与します。同時にコーチはクライアントとの間の境界を認識しています。
「身体の共鳴」
コーチが相手に心を開き、相手の感情的な経験に共鳴するときに感じる、身体の反応を説明するために、私が作った用語です。これは一般には「直観」と呼ばれますが、私はより具体的で実践的な方法を取ります。
「パラレルプロセス」
これは身体の共鳴と同様のプロセスを説明するための体系的な概念です。クライアントの中で、コーチとクライアントの間、そしてコーチの中で並行して同様なダイナミクス(=現れてきている事柄)が起きていることを意味しています。
私たち全員が相互に関係しているという場の理論の概念を利用して、私たちコーチの内面で何が起こっているかに焦点を当てます。パラレルプロセスを使うコツをつかむと、クライアントのシステム(クライアントを含む全体環境)で何が起こっているかについての認識を得るための強力な介入方法となります。