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研究会報告:「ゲシュタルトファシリテーションを通じて、夢のワークにおける対話を深める」

更新日:13 分前



2026年6月18日(木)の夜、日本ゲシュタルト療法学会の研究会をオンラインで開催しました。


今回の講師は、フィリピン・セブ島を拠点に活動するゲシュタルト療法家のEmmanuel Villoria Hernani(エマニュエル・ヴィロリア・ヘルナニ)さん。

広瀬由美子さんの丁寧な通訳のもと、国内外あわせて約30名が参加し、2時間にわたる充実した時間を過ごしました。


今回のテーマ:「ゲシュタルトファシリテーションを通じて、夢のワークにおける対話を深める」

エマニュエルさんは、フィリピンのゲシュタルト療法コミュニティで長年実践を積まれてきた方で、7月に長野で開催されるワークショップ大会でもセッションを担当してくださる予定です。今回の研究会は、その事前レクチャーとして企画されました。


講義はゲシュタルト療法の「四つの根」——現象学・場のセオリー・気づき・オーナーシップ——の確認から始まりました。「体験として直接感じられることにとどまる」という現象学的な立場、「誰もが文脈の中に存在している」という場のセオリー、そして「気づきそのものに癒しの力がある」というパールズの言葉。これらは理論的な背景にとどまらず、実際の関わりのあり方を決定づける根本的な態度として語られました。


続いて、気づきの三つのゾーン(外ゾーン・内ゾーン・中間ゾーン)、アウェアネス・スクリプト、言葉の実験としてのセマンティクス、そして箱庭と夢のワークへと、スライドを使いながら丁寧に解説が展開されました。


なかでも印象的だったのは、夢のワークの五つのステップです。「夢の要素のひとつひとつになってみる」「声を与える」「要素同士を出会わせる」というプロセスを通じて、その人が自分のものとして切り離してしまっていた部分を取り戻していく。ゲシュタルトが夢を「解釈するもの」ではなく「体験するもの」として扱うことの意味が、具体的な事例を交えながら伝わってきました。


「クライアントを変えようとはしない」「対話であって、方向付けではない」——エマニュエルさんが繰り返しおっしゃっていたこの言葉には、ゲシュタルト療法の核心があります。「ここ」という言葉が「今」よりも力を持つ、という話も参加者の印象に残ったようです。身体が「ここ」にあるからこそ、私たちは体を大切にする。シンプルですが、はっとさせられる一節でした。


参加者との活発な質疑応答

講義後には活発な質疑応答の時間がありました。「クライアントがワークの途中で続けられなくなったときはどうするか」「体感が上がってきたときに先に進むべきかどうか」「日常の気になることへのアプローチと夢のワークは本質的に同じか」など、実践に即した鋭い問いが次々と挙がりました。

エマニュエルさんの答えは、どれもていねいでした。「Noという言葉をリスペクトする」「今起きていることを優先する。中途半端に次へ移ると、その部分がグラウンディングされないまま残ってしまう」。理論ではなく、長年の臨床から来る言葉の重みがありました。


また、箱庭療法についての話も興味深いものでした。日本のゲシュタルト療法家が箱庭をあまり使わないことに対して、フィリピンでは子どもへの適用などで積極的に活用されているとのこと。7月のワークショップでは、夢のワークとドローイング(絵を描くこと)を組み合わせた実践を紹介していただけるかもしれません。今から楽しみです。


次回は長野でお会いしましょう

研究会の最後、三井大会長からもご挨拶があり、「今日ここにいる皆さんをワークショップ大会でお待ちしています」との言葉で締めくくられました。エマニュエルさんからも「ぜひ長野で直接体験してほしい」と、会場でのワークへの期待が語られました。


オンラインでは体験的なワークが難しい部分もあり、今回は講義形式を中心となりましたが、その分、7月の対面セッションへの期待感が一層高まる研究会となりました。


ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

7月の長野でお会いできることを楽しみにしています。


ワークショップ大会の詳細とお申し込みは次のページから!




 
 
 

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